b-mobile WiFi + SIM でiPhone, iPadのデータ通信料をまとめてみる (1)

このところ、製品のバリエーションが増えてきているモバイルルーター。ポケットWiFiが有名でユーザーも多いと思うのだけれど、WiFi版の iPadを手に入れたのを期に、ドコモのMVNOである日本通信b-mobile SIM U300を同社のルーター b-mobile WiFi で使ってみることにした。

今後、iPhoneなどのスマートフォンだけでなく、iPadのようなタブレット、さらにDSシリーズやPSP等の携帯ゲーム機、そしてもちろんノートPCと、WiFi対応機器を複数持って利用する人が増えてくると予想されるなかで、モバイルルーターは通信費を節減する手段として、ますます利用が進むと思う。

そういう方の参考にということと、モバイルルーター利用の将来を考える材料にするために、5月下旬に購入してから2ヶ月あまりの間使ってみたレポートと感想を何回かにわけて書いてみようと思う。

b-mobile WiFi を選んだ理由

EモバイルのポケットWiFiではなくb-mobile WiFiにした理由は、Eモバイルの通信速度が都心部ではユーザーが増えすぎたのかあまり速くないという話を聞いたということもあるが、何よりb-mobile WiFiSIMロックフリーであることが大きい。これで、海外に出た時でも現地のSIMカードを買えば、ローミングよりもはるかに割安な値段でデータ通信をすることができる可能性がある。(ただし、b-mobile WiFiが対応しているのはGSM/W-CDMA方式なので、アメリカなどで主流であり、国内でもauが採用しているCDMA2000等を使っている通信会社のSIMカードは使えない。)

これまでにも海外では現地SIMを利用してきたが、そのためにはSIMロックされていない携帯電話が必要で、しかも、テザリング機能を使えない場合には基本的にはその電話機でしか通信機能が使えないのが不便だと常々思っていた。b-mobile WiFiであればこの点が解消されて、SIMロックがかかっている端末でもWiFiに対応していれば問題なく使えるし、そのうえiPadやPCなどの複数のWiFi対応機器を同時に使用できることは、通信コストを抑え、荷物の量も抑えたい海外の旅にはうってつけだ。

国内でも、ドコモ回線を使ったMVNOである日本通信はもちろん、ドコモやソフトバンクモバイルのSIMを入手できれば、その中から最適なものを選んで使うことが出来るのも魅力的だと思う。

最近になって同様にSIMロックフリーのMiFiなども出て来ているので、海外での利用や、複数キャリアのSIMを利用したいと考えている方は、SIMロックの有無に注意して購入するとよい。