iPhoneさらに21カ国で販売開始、年内に販売1000万台超は確実か

この金曜日22日から、これまでの発売国に加えて21カ国でiPhoneが発売になりました。今回の発売国のリストは下記の記事の中に図表があります。

http://apple20.blogs.fortune.cnn.com/2008/08/22/iphone-3g-now-serving-660-million-potential-customers/

The 21 countries Apple added on Friday boast a total cellphone subscriber base of of 290 million, increasing the iPhone’s reach to 43 countries and 660.5 million potential customers.

ということで、これで43カ国で発売され、これらの国の約6億6千万人のケータイユーザーが潜在顧客、ということです。

フィリピンやインドでの販売は好調、一方でポーランドでの販売は、発売元のキャリア=オレンジが売れ行きを心配したのか、俳優をやとって購入の行列に並ばせたりしたりとか。

また、決まっていなかったロシアでの発売も、めどがついたようです。

Earlier Friday, several news outlets reported that three Russian carriers, with 144 million subscribers, have agreed to sell the iPhone this year, perhaps as early as October.

3つのキャリアから年内に、はやければ10月にも発売ということで、これでiPhoneの発売国+予定国は、WWDCで発表された70カ国にロシアをくわてえて71カ国、ということになるかと思います。


Analyst Predicts Apple Will Sell 13 Million iPhones In 2008; And A Whopping 45 Million In 2009

He's expecting Apple to sell 13 million iPhone 3Gs this year and 45 million next year, BusinessWeek reports. On the lower end, other analysts are guessing Apple will sell around 11 million iPhones in 2008 and another 25 million in 2009.

ということで、アナリストの予想では、2008年内のiPhoneの販売台数は1100〜1300万台、2009年には2500〜4500万台と、いわゆるスマートフォンジャンルの1機種での台数としては、かなりまとまったものになりそうです。

これまでの携帯電話であれば、国別の台数合計をしてもユーザーにとってあまり実質的な意味がなかったと思いますが、iPhoneの場合、app(アプリケーション)などは国を超えて同じものが使われるものも多く、いわばiPhoneユーザーのコミュニティが出来上がりつつあり、そのコミュニティメンバーが増えていくことには大きな意味がありそうです。国境に関係なく、iPhoneユーザーか(あるにはiPod touchユーザーか)そうでないか、というところにボーダーがある世界で、どんなことが起きるのか。実は、iPhoneの持つ本質的インパクトは、そこにあると感じています。マルチタッチのUI云々といったことは、そういう観点からみれば些末な話なのです。