アメリカ版”おサイフケータイ”登場間近、将来はiPhoneにも?

アメリカのVISAカードが、アンドロイドおよびノキア端末向けのアプリケーション・サービスを開発すると発表した。

Visa, Inc - About the Visa Corporation | Visa

アンドロイド向けに年内にリリースされるアプリケーションは、カードの利用をほぼリアルタイムにケータイに知らせて悪用を防いだり、近くのATMの場所を知らせたり、といった機能が提供されるにとどまるようだが、注目したいのはノキア端末向けに開始される”おサイフケータイ”機能。

4月に発表されていたNOKIA 6212 Classicは、日本のFelicaと似たようなNFC(Near-Field Communications)搭載機種で、この端末とVISAカードの両方を所有するユーザーに対して、おサイフケータイのようにかざすだけで支払いができる機能が10月から提供されるということだ。

このサービス、果たしてどこまで利用が広がるだろうか。

Credit card companies have to build use cases where it's more convenient than using cash or a debit/credit card.

Visa to Turn Android, Nokia Phones Into Credit Cards | M-Commerce | E-Commerce Times

とあるように、アメリカでの普及も未知数。日本との比較で、すでにプラスチックカードの利用が十分に普及しているアメリカで、携帯電話にカードの機能が付くことをユーザーがどう受け止めるのか、興味深いところではある。

もし好調に普及した場合、日本のFelicaを使った決済サービスとの国際ローミング*1が実現すれば、おサイフケータイも国際的に通用する決済システムの一角を占められるかもしれないし、そうなれば、iPhoneやアンドロイド端末にもNFCが搭載され、将来的に日本で販売されるiPhoneにもおサイフケータイと同等の機能が実現する、ということになるかもしれない。