Android G1 発売前に全米で150万台の予約!

アメリカのT-mobile USAから今月22日に発売予定の初のAndoriodフォン”G1”が、すでに150万台の販売予約を受けた、と発表された。

That's an insane amount of interest for such a device. Sure, Apple says that it sold 1 million 3G iPhones the first weekend the device was available, and that's nice. But here comes T-Mobile, the nation's fourth-largest wireless network operator, coming up with 1.5 million pre-orders on a brand new mobile platform.

http://www.informationweek.com/blog/main/archives/2008/10/tmobile_presell.html

これは、正直にいって驚きの数字であると言わざるを得ない。アメリカの経済状況がこれだけ悪化しているなかで達成された数字なので、なおさら。

ということで、確かに"異常"と言ってもいい人気だし、全米4位のキャリアT-mobile USAとしては、してやったりというところだろう。

北米で人気があるブラックベリーのユーザー数が昨年末で600万とか、あるいは全世界で現在1600万と言われていることを考えても、予約時点でのこの数は多いと考えてよいと思う。

11月に発売が予定されているイギリスでは、予約販売は受け付けていないが、

Although T-Mobile in the UK has not started to take pre-orders for the phone, it is allowing customers to register their interest in the device, which more than 25,000 people have done so far.
Technology Intelligence: Latest news & opinion - The Telegraph

ということで、25000人が関心ありという登録をしている、ということだそうだ。

クリスマス商戦を控えて、不況のアメリカでこの数字をたたき出したことが、イギリスでの販売にどうつながるのか、興味深いところである。

こうして、ビジネスユーザー向けというよりも、むしろ個人ユーザーの反応が高いスマートフォンが、iPhoneAndroid G1と波状的に市場に導入されていくことで、一般ユーザーのこうした商品に対する認知が高まっていき、ユーザーが増えることでその長所・利便性が浸透していく可能性は高い、ということは、かねてこのブログで主張してきていることだ。

そうなれば、一般の携帯電話でも、機能や性能はiPhoneやG1ほどでないにしても、こうした流れを汲んだ製品がどんどん出てくるだろう。

奇しくもMotorolaが、KraveZN4というタッチスクリーン端末をVERIZONから発売すると発表した。 これは一見、iPhoneやG1などの対抗機に見えるが、

One thing to keep in mind. The Krave is no iPhone, nor a G1. Sure, it will provide access to Verizon's services and applications, but it doesn't have an Apps Store of its own, and won't be as customizable as either the iPhone or the G1.

http://www.informationweek.com/blog/main/archives/2008/10/motorola_rolls.html

ということで、アプリケーションを追加するといったカスタマイズはできないし、タッチスクリーン自体も2インチ台と小さめだし、データ等の同期もケーブルで行うというもので、”見かけがそれっぽい”端末。価格も149ドルということで、iPhoneやG1よりも安めに設定されている。

ただ、iPhoneやG1の裾野は、こうした端末がカバーしていくことになると思われるし、何よりこういう端末が出てくること自体、iPhone・G1・NOKIA5800などを頂点とする、スマートフォンジャンルのメインストリーム化を予感させる。