モトローラ製アンドロイド端末と、アンドロイドの真価

約1年前にT-mobile USAから発売されたG1以降、実際に販売されたAndroid端末はHTC製だけだったが、9/10にMotorola製端末が発表される見通しとなった。

Motorola Android press event on Sep 10

まだ9/10にサンフランシスコでプレス向けの発表があるという以上の情報はないようだが、ここでMotorolaがどのようなAndroid端末を出すか、非常に興味深い。

これまでは、事実上Android端末=HTC製であったため、どうしてもHTCの仕立て方がAndroidそのものであるかのようなイメージがあった。しかし、AndroidそのものはオープンソースのOSであり、それを搭載した端末には様々なバリエーションが考えうるはずである。HTC製の端末は、残念ながらiPhoneとの比較においては総合的に見てiPhoneをしのぐものとは言いがたかったが、これをもってAndroid端末のすべての評価をしてしまうなら、ミスリードすることになるのではないか。国内でいえば、ドコモが発売したHTC製のHT-03Aをもって、Android自体の評価を下してしまうのは早計だ。

Androidの流れをくむという中国製のoPhoneもなかなか実際の姿を表さないが、このoPhoneについての事前情報が正しいとするなら、そのユーザビリティは少なくても現行のHTC製端末を上回るものになりそうだし、iPhoneとも比肩しうるものに成長していく可能性も感じさせる。

“OPhone”に見る中国の強さ | 日経 xTECH(クロステック)

HTC自身も、新たなAndroid端末Heroを開発している。

http://www.htc.com/tw/product/hero/overview.html

そのうえ携帯端末に限らず、カーナビをはじめとするデジタル家電や、ネットブックなどにもAndroidがOSとして採用されていく見通しであるという*1

また、現時点においては、近い将来にiPhoneに対抗しうる携帯端末の最有力候補はAndroid端末であると言ってよいと思う。Android端末の完成度が上がれば、それはiPhoneによきライバルが現れることを意味し、双方が切磋琢磨することでモバイルが提供するネットのユーザーエクスペリエンスがさらに向上していくことにもつながると思うし、そうであってほしい。

果たしてMotorolaがどのような端末を発表するのか、楽しみだ。

*1:NOKIAから発売されるPCも、最終的にはWindows搭載と発表されたが、事前の噂の段階ではAndroidをOSに採用するという観測もあった